夏の湯治

さくらんぼの大量農薬散布がおわったとおもったら、おつぎは、田んぼへの空中散布。悪しき市政に閉口するものの、ヘリコプターで問答無用にまき散らされる毒薬から避難すべく、秋田方面へ湯治に出かける。

金曜日。仕事を終え、瀬見温泉の喜至楼へ。タイムスリップしたような趣たっぷりな宿に湯治気分も高まる。当時としては、かなりのはいからぶりに客を楽しませただろうヨーロピアンスタイルの浴場には心も体も癒される。泉質は透明でやわらかく心地よい。

土曜日朝。喜至楼の食堂は、時代もかわり、自動車免許合宿の青年たちでにぎわう。美味しいお袋の味で空腹を満たし、宿をあとにする。体調も良いので、久しぶりに神室山を散策。渓流釣りに集中する夫の下流で川遊びを楽しみ、テンカラ釣りの教えを請う。なかなかうまくいくものではないが、小さいイワナくんを一匹釣り上げることができた。

金山町リーベで辛味噌ラーメンを間食し(夫は夏限定ジャージャー麺)、今宵の宿、泥湯温泉奥山旅館へ。もくもくとした地獄地形で湯治気分もいっそう盛り上がる。強烈な硫黄泉で湯あたりしないよう注意しながら湯巡りを楽しむ。宿は、夏休みの週末とあって、中高年のカップルやグループ旅行で大賑わい。夕食も朝食も、活気みなぎる大広間で山の幸を味わう。

日曜日。早めに朝食をいただき、川原毛地獄を散策。湯滝で存分に天然浴を満喫し、大満足で帰宅。

帰りは、稲庭町(川連漆器館、稲庭城)を散策し、佐藤養助で本場の稲庭うどんをいただく。私は、めんつゆとごまだれの2種盛り。細いのにこしがが強く、とてもおいしい。夫の注文した肉味噌たっぷりのじゃじゃ麺も美味であった。