2010年8月14日(土)〜18日(水)北岳〜赤石岳縦走(単歩)

kaki62010-08-18

8月14日(土)仕事−20:00新宿ー(あずさ)ー21:30甲府甲府ホテル泊
8月15日(日)4:30甲府駅―(山梨交通バス)―6:30広河原―大樺沢―8:05二俣―左俣コースー9:55八本歯の頭―八本歯のコルー強風のため北岳山頂は踏まずー10:40北岳山荘―11:35中白根山―12:30間ノ岳―13:20三峰岳―14:10熊の平小屋泊
8月16日(月)4:20熊の平小屋―6:40北荒川岳―8:40塩見岳東峰―(長時間休憩)―10:20塩見岳西峰―12:15本谷山―12:35三伏峠小屋泊
8月17日(火)4:10三伏峠小屋―5:00烏帽子岳―5:55小河内岳―7:30板屋岳―8:00高山裏避難小屋―10:45前岳―11:40荒川小屋―12:15大聖寺平―13:25赤石岳―15:30赤石小屋泊
8月18日(水)4:30赤石小屋―6:20椹島ロッジー(大井川で水浴び)―8:00椹島ロッジー(南アルプルフォレスト)―9:00第一畑薙ダムー(ザックを静鉄バス乗り場にデポし、徒歩)―白樺荘―(美肌湯と鹿肉定食を食す)―12:20白樺荘―(井川観光バス)―13:00畑薙第一ダムー14:00畑薙第一ダムー(静鉄ジャストライン)―18:00静岡―(ひかり)―19:30東京

記:東京をはなれる前に南アルプスをしっかり歩きたい気持ちがあり、夏休みを利用して北岳から赤石岳まで縦走した。夏休み後半は彼君と飯豊山を歩くことができ、趣深い夏休みとなった。
仕事を終え、急いで新宿駅に行き甲府に向かう。明日早朝の広河原行きのバス停を確認し、ホテルでゆっくりすごす。翌朝4時過ぎ。ホテルを出てバス停に向かう。すでに60名ほどの登山客が待っており、3台のバスで広河原へむけて甲府駅を出発。夜叉神峠で自家用車組をのせ、狭い山道を進む。予定通り6:30頃広河原に到着し、北岳めざし登り始める。大樺沢沿いをさくさく登り、二俣からは左俣コースの岩場をゆっくり上がる。稜線は風速25メートル級の突風が吹いているようで、間ノ岳方面を断念した下山者と多数すれ違う。八本歯のコルをすぎて稜線にでるとやはり強風に煽られる。北岳頂上はあきらめ北岳山荘に向かう。熊の平までの進行を続けるか迷うところであったが、風は冷たくなく、体力は十分にあり、また、間ノ岳方面からの登山者の話をきいて、まずは進むことにした。雲が多く景観を楽しむことはできなかったが、徐々に風もおさまり熊の平めざし歩き続ける。小屋の手前はマルバダケブキの増勢が目立ち少し怖い気がした。鹿が増殖し、鹿の嫌いなこの花だけが残って増え続けているという。14時過ぎ、熊の平に到着。心地よい寝床をいただきゆっくり休む。翌朝、天気は快晴。塩見岳までさくさく歩き、頂上で2時間ほど昼寝をする。三伏峠小屋までのんびりくだり2日間の労をいたわる。一階の大広間は、私ともう一人のみ。明日は道のりも長いので早々に眠りにつく。3日目も快晴。ヘッドライトをつけて烏帽子岳を目指す。稜線に出るころには日も昇り快調に歩を進める。小河内岳からはさくさく下り、高山裏避難小屋で小休憩をとり荒川岳を目指す。ここからのトラバースは足場も悪く時折苦戦も強いられた。最後、前岳への急登はなかなか登り応えのあるものであった。稜線からの眺めは最高で、前方には憧れの赤石岳をのぞむ。荒川小屋で少し休み、赤石岳を目指す。これもまた、なかなかの登り応えであった。稜線にでれば一安心。小屋への分岐にザックをデポし赤石岳を踏む。小さい頃からの憧れの山に立ち感無量となる。「飛騨、木曽、赤石=日本アルプス」という響きがたまらなく好きであった頃を思い出し、今こうして訪ね歩くことができてうれしさがこみあがる。赤石小屋への下りは疲れもあってか思いの外長く感じられたが、15時過ぎ到着。1階の隅でゆっくり休む。翌朝、早々に椹島に下る。大井川上流の清冷水で水浴びをし4日間の汗を流す。好物の南アルプスの蜂蜜を買いバスで帰宅の途につく。畑薙第一ダムのバス停にザックをデポし、歩いて赤石温泉白樺荘を目指す。ぬるぬるで柔らかい透明な温泉を心ゆくまで堪能し、鹿肉定食を食べ、井川産蜂蜜を買い、井川観光バスで静鉄のバス停に向かう。午後から突然天気が崩れ、静岡までの3時間は豪雨に見舞われた。山の中であったらと思うと身の縮む思いであった。今回は、天気にも恵まれ、思う存分南アルプスを歩くことができ、本当にありがたい気持ちでいっぱいである。